30代からのリスタートテニス

30代のテニスに打ち込む日々を小説風に書いています。

今の自分

 

私がテニスを再開したのは29歳の頃だった。新卒で就職してからというもの、忙しい日々に追われてただ日々を過ぎて行くのを待ち20代も終わりを迎えようとしていた時だった。独り身で所縁がない土地で結婚どころか彼女ができる気配もない中で、何かはじめようと考えて辿り着いた先がテニスだった。高校時代の三年間部活動で打ち込み決して輝かしい成績はなかったけど最後に団体戦のメンバーに選ばれていい思い出として残っていたテニスというスポーツ、特に特技も何もない私にとって少し覚えのある物事だった。ラケットを買いとりあえずスクールに入会して再開し早2年、最近では大会に出て行けるところまで行きたいという気持ちが芽生えてきた。身体的にのピークを迎えこれからは衰えて行くであろう今、人生で最後にもう一度スポーツに本気で取り組んでみたいと私は思っている。